「吸うカフェインston(ストン)」って何?ニコチンやタールは?
「吸う」と言えばタバコがおなじみだと思いますが、そんな「吸う」という行為に新たなカテゴリーが登場した様です。
吸うカフェインston(ストン)
JT(日本タバコ産業)の関連会社BREATHER(ブリーザー)が12月3日に発売を開始した蒸気でカフェインやGABAを摂取できる楕円形の小型のデバイスです。
本体について
サイズ:約50x20x65mm
重さ :50g
色:茜(あかね)、月白(げっぱく)、浅葱(あさぎ)、鉄紺(てつこん)の4色
価格:本体(税込6600円)
カートリッジ(税込1980円) ※3個セット
カートリッジ1つあたり約250回の吸引が可能で、吸ったあとすぐに吐き出すと水蒸気発生する様です。
(タバコと差別化をはかるためにもう1度吸い込むことで水蒸気が出ない様にすることも可能)
イメージ的には電子タバコカフェイン版ですね。
ニコチンやタールは入っているの?
stonの2種類のカートリッジにはニコチンやタールは含まれていないのでタバコとは異なります。
カフェインが含まれているものはミントフレーバーで「POWER」、GABAが含まれているものはココナッツフレーバーで「CLAM」というラインナップです。
それぞれ眠気を覚ましたたい時には「POWER」リラックスしたい時にには「CLAM」とそれぞれシーンによって使い分けるみたいですね。
GABA(ギャバ)って何?
GABAというのは天然のアミノ酸の一種で正式に「γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)」とえらく難しい名前ですがこの頭文字をとって「GABA」と読んでいるみたいです。
そしてGABAは体内で神経伝達物質として働いて脳の興奮を鎮める効果があるとされており、体をリラックスさせる効果があることから安眠や血圧低下にも役立つ事が確認されています。
もともとは睡眠中に体内で合成されますが、睡眠サイクルの乱れやストレスで熟睡できないと合成量が少なくなって不足してしまい、「GABAを含む食品を食べる」もしくは「ビタミンB6を含む食品を食べる」事により補う事ができる様です。
食品だとGABA入りのチョコレートが有名ですよね。
吸うことのメリットとデメリット
メリット
カフェインが多く含まれているコーヒーやエナジードリンクなどと違い、蒸気で摂取することにより短時間で効果が得られます。
デメリット
日常的にコーヒーを飲む習慣がある方や食後には必ずコーヒーを飲む方がそのあとstonを吸うことにより場合によってはカフェインの過剰摂取になってしまう可能性が考えられます。
カフェイン過剰摂取
欧州食品安全機関(EFSA)によると、健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量は以下の通りになっています。
・1日当たりカフェイン400mg未満
・1回あたりカフェイン200mg未満※コーヒー1杯あたりのカフェイン量(豆10g、湯量150ml)60〜90mg
上記の様に1回あたりの量が200ml未満とした場合、コーヒー2杯飲んだ後にstonを吸ってしまうと超えてしまう可能性がありますね。
カフェイン中毒になってしま症状としては
・動機
・めまい
・吐き気
・胃痛
・頭痛
・不眠症
などがあり、死に至るケースも過去にはあるので決して甘く見れないのもカフェインの特徴です。
カフェインを摂取する事は適度であれば仕事の効率も上がりメリットが有りますが、「眠るわけにはいかない!」と無理やりカフェインで寝かさない様に多く摂取するのは非常に危険ですね。
そしてもう一つの心配はエナジードリンクやコーヒーにはカフェインの含有量の記載があるのですが、このstonはメーカーのサイトを見る限り1回(または1吸引)あたりのカフェイン摂取量の記載がありませんでした。
カートリッジ自体は1回あたり250回吸えて、3本で1ヶ月もつとの記載があるので単純計算で1日あたり25吸引となるわけですが1吸引あたりのカフェイン摂取量(GABAの摂取量も同様)は知りたいところですね。
またカフェインの過剰摂取などの恐れもある事からメーカーでは20歳以上を推奨しています。
新しい眠気覚ましのスタイルston(ストン)
眠気を覚まさなければならない事が多い現代社会においてエナジードリンクやコーヒーを飲まなくてもちょっとしたタイミングにサッとカフェインだけとって眠気覚ましをしたり、GABAのリラックス効果をえる、そんな日常が増えるかもしれないですね。